ガンはどうしてできるのか
ガンというのはとても恐ろしい病気なのですが、これはウイルスというわけではありません。
もともとは自分の体の中にある普通の細胞だったものが変化してガン化してしまったものなのです。
そのため、普通の健康な人であっても毎日数千個ものガン細胞が体内で発生するとされています。
細胞というのは一定のサイクルで入れ替わりながら体内で機能しているのですが、遺伝子が傷つくことによって容易にガン細胞が生まれてしまいます。
ただし、遺伝子が傷つくと絶対にガン細胞ができるわけではなく、もっと複雑な要因が関係しているのです。
たとえば喫煙や過度な飲酒、生活習慣の悪化、紫外線、ウイルスなどが関わっています。
小さなガンが体内に発生したとしても、それは人間の体に備わっている免疫系の働きによって排除されていきます。
人間の体内、特に腸などに多く存在している免疫細胞が、体内の異常を察知して、ガン細胞を取りのぞいてくれるのです。
人には免疫力による自己防衛機能があるため、ガン細胞が発生しても安心できるのです。
ガンと免疫系の関係についてはこちらのサイトが詳しいため参考にしてください。
>>腫瘍免疫の基礎知識 | 東京大学医学部附属病院 免疫細胞治療学講座
免疫力の低下がガンを引き起こす
健康な人間の場合は免疫力が正常に働いているため、常に発生する小さなガン細胞はどんどん排除されていきます。
しかし、人間の免疫力というのは加齢によってどんどん衰えていってしまうのです。
そのため、高齢者の場合はガン細胞が発生すると、それを免疫系が退治することができなくなります。
また、免疫系というのは不規則な生活をしていたり、大きなストレスを受けることによっても機能が低下してしまいます。
免疫細胞が体内で上手く働いてくれないとそれによってガンが体内でどんどん勢力を拡大していくでしょう。
免疫細胞にはいろいろな種類があるのですが、特にリンパ球が減少してしまうとガンが増殖しやすくなります。
健康な体を保つためには免疫力は必要不可欠な存在であり、その力を維持するためには健康的な生活を送ることが重要なのです。
ストレスの溜まりやすい生活を送っていたり、生活習慣が乱れている方は注意しましょう。
たとえ若い方であってもガンが発生することはあり、しかも若者の方が細胞が増殖するスピードは早いためにガンが広まりやすいのです。
日頃から免疫力を高めるための食事や睡眠などを意識して、ストレス解消も心がけると良いでしょう。
そのような生活を送っている方は、ガンになりにくいという研究があります。
ガンを予防するために大切なことは免疫力を向上させることであり、それは普段の生活スタイルに大きく影響されることなのです。