老人性いぼ
皮膚にできてしまう良性である脂漏性角化症とは老人性疣贅や老人性いぼと呼ばれることがあります。
老人にできると思われているのですが、中には20代や30代でできてしまうケースもあります。これは皮膚が老化してしまうことで起きてしまう減少のことであり、80歳以上の方であればほとんどの方に見られるとされています。
大きな原因とされているのは紫外線であり、長年皮膚に紫外線を浴び続けてしまい、メラニン色素が蓄積してしまうことによってシミができてしまいます。これは老人性色素斑と呼ばれているのですが、これが盛り上がってしまったり、表面が硬くなってしまうと脂漏性角化症となるのです。人間の肌に紫外線が当たると、皮膚の内部を守るためにメラニン色素ができてしまうのです。
若い方だと肌のターンオーバーによってメラニン色素は排出されるのですが、肌の新陳代謝が衰えてしまうとメラニンが排除しきれなくなるのです。また、紫外線を長期的に浴びたことによって光老化してしまうことも原因とされています。光老化によって皮膚は色が濃くなり、厚くなってしまうのですが、その結果として脂漏性角化症になってしまう可能性があります。
60代の方でも8割の人がこの脂漏性角化症になっており、80代になるとほぼ100%の方に見られるようになります。特に若い頃からたくさん紫外線を浴びてきた人に生じやすいため気をつけましょう。
脂漏性角化症の対処法
脂漏性角化症を防ぐためには若い頃からきちんと予防することが大切です。
まず、きちんと紫外線対策をしておくことは重要であり、紫外線の強い日には日焼け止めを使ったり、日傘や帽子を使うと良いでしょう。スキンケアを心がけることも大切であり、肌の保湿はしっかりとしておくべきです。
肌が乾燥してしまうとそれによって肌のバリア機能が衰えてしまうのです。美白化粧品を使ってみたり、血行を促進させるようにすることでシミが発生するのを防ぐことができます。そして、普段の生活習慣をきちんと整えることも肌を健康な状態に保つためには大切です。
タバコを吸っている方はそれだけでも肌に悪影響を与えていることを理解しましょう。日頃からストレスを溜めこんでいる人はそれを解消することがとても重要です。
睡眠不足になっている方はきちんとした睡眠時間を確保することが大切です。食生活も重要であり、肌の健康のために大切な栄養素をきちんと摂取しましょう。すでに脂漏性角化症ができていたとしても、スキンケアをすることでそれ以上増やさないことができます。50代の方は特に意識的にスキンケアを行うことによって、老後になっても健康的な肌を保つことができます。
脂漏性角化症の治療法は?
皮膚にできてしまった腫瘍やいぼは、外科手術やレーザーなどで治療することが可能です。
とくに、肌が健康的な人ほど腫瘍やいぼは目立ちやすいため、皮膚科や整形外科で治療をすることをおすすめします。とはいえ、加齢とともに現れる脂漏性角化症は、老化現象の一種なので、治療を続けても若いままの肌を完全な形で持続させることは困難でしょう。
先に挙げた対処法をしっかりと行って、できる限りの予防を徹底することを心掛けてください。